INTERVIEW NO. 4 A. S.   2007年入社・本社ロボットSS課/普通科卒業
より広い視野で「ものづくり」に関わりたい。 高校を卒業してから、パーツフィーダのメーカーに就職し、鈑金職人として働いていました。

パーツフィーダというのは、工場の組み立てラインでネジなどの部品を送る機械なのですが、ラインの中での役割は限られています。機械やものづくりのことをだんだんと知るようになり、「もっと、ライン全体の設計や製作にたずさわりたい」という思いが強くなって。4年ほど勤めた頃に、転職を考えはじめました。

サカエのことを知ったのは転職活動中。「この会社なら自分のやりたい仕事ができそうだ」と感じ、入社を決めました。
入社当時は、現在のロボット専門の部門はなく、自動機・自動化部門に配属されました。その後、ロボット課が新設され、僕が専属スタッフとなりました。

日々の業務は、お客さまの工場用に、パーツフィーダやロボットを組み合わせたラインをご提案し、協力メーカーさんに機械の製作を依頼し、設置を行うというもの。いわば、コーディネーター的な役割です。
お客さまの希望をすくい上げ、「青写真」を描く。 お客さまからのご相談は、「こんなものを作りたいのだけど、どうしたらいい?」という、とてもざっくりとしたもの。そこから、詳しくご要望をうかがい、新しいラインの「青写真」をご提案をします。

その過程では、さまざまな問題が浮かび上がります。作りたい製品の形はもちろん、作業のスピードや効率性、コストなどの要素も考慮しなければなりません。時には、「このラインで組むためには、このネジ穴の位置をずらしたほうがいいですね」というふうに、製品自体の設計を一緒に考えることもあります。
それと同時に、僕の判断が間違うと、お客さまにも多大な迷惑がかかってしまうので、常に責任がともないます。

過去には、失敗もありました。僕の確認漏れで、協力メーカーさんに一度作った機械を作り直してもらったり、スケジュール管理が甘く、納期が遅れてしまったり。納期遅れの時は、急いで設置したものの、現場で不具合が発生してさらに遅れてしまうという事態におちいりました。現場で設置作業を手伝いながら、お客さまにもお叱りを受けるという苦い経験は、今でも忘れません。
悩み、迷うことを恐れない。 そんな経験もあり、構想を考える時は慎重に検討を重ねるようにしています。時には、仕事中だけでなく家に帰ってからも、どう組んだらいいかをずっと考えていて、布団に入っても眠れないこともあったり。「これとこれを組み合わせたら、どうなるか?」というふうに、まるで、頭の中で延々とパズルをやっている感じです。

でも、検討を重ねることでミスも防げるし、ラインとしての完成度も高めることができる。遠回りに見えるかもしれませんが、悩み、迷う過程こそが、いちばんの近道なのかもしれません。
その一方で、仕事が落ち着いている時は、会社を一歩出た瞬間から仕事のことは忘れています。オン・オフの切り替えは、意外といいほうかもしれません(笑)。

釣りが趣味で、週末は子どもたちと舞阪に行ったり、社内の先輩と浜北や袋井の池にブラックバスを釣りに行ったりします。大物を釣り上げたときは、仕事とはまた別の達成感がありますね。
自分の強みを生かし成長できる、自由な環境。 サカエに入っていちばん驚いたのは、スタッフそれぞれの裁量がとにかく大きいということ。自動化やロボット担当は特に技術的な知識が必要で、専門教育を受けていない僕にとっては、勉強することだらけです。

でも、会社に申請すれば学校や講習などにどんどん行かせてくれて、社内にいる時でも自分の時間をしっかりと確保できる。そうしたサカエの環境があったからこそ、今まで続けて来られたと思います。
ロボット課ができたきっかけも、会社として何か新しいことに取り組むというタイミングで、僕に「どんなことがやりたいか?」と聞いてくれたことでした。「自分の原点でもあるパーツフィーダの知識や経験を生かして、組み立てロボットをやってみたい」と言ったら、「じゃあ、それで行こう!」と。

こんな風に、スタッフの希望を受け入れ、やりたいことに思い切り打ち込ませてくれる環境は、なかなか無いと思います。
知識と経験をつみあげ、ロボットを極めたい。 これからやってみたいのは、ロボットの電気制御です。僕は機械的な部分が専門で、電気関係の知識はあまりありません。でも、電気のことがわかるようになれば、機械の動かし方も、もっと違ってくると思うのです。その結果、ラインが効率的になったり、使い勝手が良くなったりして、お客さまの「ものづくり」により貢献できたら、嬉しいですね。

勉強することはまだまだ尽きませんが、楽しみながら新しい世界を探求して、ロボットを極めていきたいです。
END of INTERVIEW
Careers
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SAKAE サカエでのキャリア
2007/4〜2009/3 中途採用にて入社。本社の自動機・自動化部門に配属され、工場ライン自動化の提案を担当。入社2年目から専門知識の習得のため、会社に申請して学校や講習に通いはじめる。
2009/4〜現在 ロボットSYS課の立ち上げに伴い、同課唯一の専属スタッフとなる。パーツフィーダやロボットを組み合わせたラインの提案を担当。数ヶ月程度の短期案件から、数年がかりの長期案件まで、常時5〜10件を並行して進めている。

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