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インターン生のインタビュー ~社長編

皆さんこんにちは!サカエでインターンをさせてもらっている浜松学院大学のIとKです。今回、代表取締役社長の神谷紀彦さんへのインタビューをさせていただきました。会社や社員について、社長という立場についてなど自分たちが気になる様々なことを質問しました。とても参考になる回答ばかりなので、是非ご覧ください。

インターン生のインタビュー ~社長編

ほかの企業にはない、サカエの魅力を教えてください

ほかの企業がどうかはわかりませんが、自社の魅力は働いている社員が真面目で仕事熱心なところです。お客さんに対してまじめに仕事をしてくれている社員のおかげで、自社の魅力がつくられています。サカエはいわゆる仲介業者です。ものを作って売っているわけではなく、取引しているものも探せばネットで買える世の中なのに、お客さんが自分たちに声をかけてくれるのは社員に魅力があるからだと思います。

社長という立場だからこそ、苦労されたことはありますか?

どんな役職でも苦労はあるため、社長という立場が苦労だとは捉えていません。しかし、自分がやりたいことと社員のやりたいことは、どうしても異なってしまいます。社員が幸せになってほしい、豊かになってほしいとは経営者の誰しも思っていることですが、みんなのためにやろうとしたことでも、社員側はやりたいと思っていないこともある。経営者の視点視座と社員の視点は異なるから、しょうがないことです。やり方を変えていき、その違いを埋めていく必要があります。

スケボー教室(「はままつ うんどう ファンど」)はどのような思いで立ち上げたのですか?

会社とは関係なく、一個人として、社会の中にある格差拡大をなくしていきたいと思って立ち上げました。スポーツをするにもお金がかかる世の中、低所得者や貧困家庭など、お金がかかるからスポーツを止める、あきらめる子どもがいます。スポーツは勉強にもつながるし、自分も小さい頃からスポーツをやってきたから、これからも道具の提供や金銭的な補助の仕組みが作れたらいいなと思っています。また、立ち上げたばかりだからどう進んでいくかはわからないですが、続けていきたいと思います。

社員の方々に思うことを教えてください

毎日きて仕事をしてくれることにとても感謝しています。何かが嫌で社員全員が辞めてしまったら会社も回らなくなるし、お客さんにも迷惑が掛かります。自分の判断一つで会社や社員、社員家族の生活が影響を受けるので、自分の仕事をしっかりとこなし、判断を間違えないようにしています。

社員の方々に、これだけは伝えたいという言葉はありますか?

こうして欲しいなど偉そうに言えることは、今はないです。さっきも言ったように、まずは、ありがとうと感謝を伝えたいです。昔は社員とのギャップがわからず、そこに気づくまでは社員に言いたいことも多少ありました。自分ひとりでやるか、皆でやるかということかと思います。皆でやるということはお互いを尊重するということだと思います。

自分が入った時代と環境も価値観も大きく変わりました。昔のサカエは、高卒で就職する人が多く社内結婚し定年まで勤める、人生の大部分をサカエで過ごしていました。学校の延長に近い仲良しの場、休みの日も一緒。今よりもっと家族的な場でした。
現在では、大卒が多く転職者も当たり前。プライベートと仕事は分けたい、定時で帰って趣味に費やす、家を建てるより賃貸、一生独身も普通、会社に来ずリモートワークしたいなど。価値観や暮らし方が変化し、元に戻るとも思えない。そんな中では自分達が変わらないとしょうがないです。自分がどう考えているかもあまり意味がない。一人ひとりを認めてあげるということです。
昔のサカエは、言うなれば一つの価値観以外は否定されていました。飲み会や旅行の参加など、楽しくない人には苦痛でも、それが正しいと思っていた社員が多数。誤解しないでいただきたいのは、その時代は社会全体がそうでしたし、それが良かったということです。ただ、その時代のことがしみついている人もいます。無意識に出ている人もいます。昔とは環境が違うこと、様々な価値観を理解していくことが誰にとっても必要になっていると思います。

サカエにはどのような人材が必要・または不足していると思いますか?

昔に比べれば世間も会社的にも価値観に多様性があるので、新しい人材の採用もやっていきたいと思っています。数年前までは新卒のみの採用で、中途採用はありませんでしたが、最近になって中途採用もふえてきました。中途入社してくる人の多くは、それでも営業職など似た業界からの転職者が多いので、全く違う業界からや、女性営業者、外国人の採用も増えればいいなと思います。

座右の銘を教えてください

座右の銘は「知行合一」です。この言葉は言行一致とは違い、行動することで初めて知識として身につくという意味で、簡単に言えば何でもとりあえず行動してみることが大事ということです。本を読むことや、話を聞くことも大事ですが、行動することも大事。何でもとりあえずやってみるか、という認識でもあります。

休日の過ごし方を教えてください

普通の休日の過ごし方で、読書、漫画、アニメ、動画視聴、サウナに行く、家族・子供と遊ぶ、暇すぎるときは寝ています。急な子供の送り迎えなどもあるため、自分のスケジュールだけで動くことはできません。

学生時代の夢を教えてください

小学校の頃はプロ野球選手で、大学生になって海外で仕事をしたいと思うようになり、今でもそう思っています。

海外展開をこれからも進めていきたいですか?

もっと進めたいという欲求はありますが、実際に海外へ仕事をしに行くのは社員のだれかということになります。自分が行ってもいい、または海外の現地従業員だけで成り立つなら別ですが、コロナなどのリスクを考えると積極的にはできないです。

もし会社関係の願い事が1つ叶うとしたら、何をかなえますか?

未来永劫、会社が残り続けることです。ただ、細々と、社員を減らしたりしてまで会社が残るのではなく、事業が成長していきながら残っていて欲しいです。例え今の事業とは全く違っても、成長しながら残るのであればそれでいいと思います。

今後、サカエさんはどのような企業に成長してほしいですか?

事業と社員がバランスよく成長している会社になって欲しいですね。頼りあい、心理的安全性が確保されている組織でないと人は成長しないので、社員が不満を持ちながら事業が成長してもダメで、仲がいいだけで事業成長しないのもダメです。社員が売り上げを上げることで事業の成長につながっていくので、今後この二つのバランスはますます大事になります。それぞれ、自分たちがいいと思うことがあればどんどん挑戦していって、成長してほしいです。

社長になって感じたことはありますか?

サカエはいわゆる同族経営なので、いずれ社長になるつもりで入ってきています。そのため、特に社長になったからと言って感じたことはありませんでした。社長という仕事は教えてくれる人がいません。それぞれの会社で役割も違う。準備してきたことはあれ、自力で乗り越えていかなくてはならなかったことや、社長として見られることに対してのプレッシャーはあったと思います。自分の場合は父が何年かかけて準備してくれました。会社によっては、急に継がなければならないこともある。道を用意してくれたことはありがたかったです。社長就任時、ちょうどリーマンショックが重なりました。それまでよかった売り上げが急に過去最低。休業しなければならなくなったり、退職者の問題。当時も苦労とは思いませんでしたが、どこまで続くかわからない状況で策が見当たらない無能感はありました。順風満帆だった企業が一年でこうなるのかと。現在の新型コロナと違い、お客さんに訪問できるのですが、どう提案したらいいかの策もなく、ひたすら訪問するしかない。しかし、その経験があったから今回の新型コロナ対応は早かったです。お客さんとの商談テクニックもノウハウを蓄積してきました。経営していれば毎年何かありますが、大抵のことは乗り切れる自信がつきました。昔はもっと大変だったと言われる経営者もいますが、少子高齢化社会や環境問題への対応。情報爆発や多様化する価値観など。毎年経済成長してずっとお客さんが忙しかった時代と比べれば、今は大変な時代だと思います。

いかがだったでしょうか。
私たちの質問に、とても気さくに、真摯にお答えしていただきました。
社長と社員の違い、中小企業や75年続く企業だからこその悩みなど、とても興味深くお話をうかがいました。経営者との距離が近いことも中小企業の魅力かもしれませんね。

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